こんにちは。
風水インテリアセラピストの
さとしもです。
今日は、
長年片付けられなかった私の母
(現在70代)が
60代で片づけられるようになり、
その後生活が具体的にどのように
楽に変わっていったのか?の話です。
片づけ苦手さんや、
高齢の親御さんが片付けが苦手で
困っている、
という方に
この記事のどこか少しでも
拾っていただければ幸いです。
かつての実家がどのくらい散らかっていたのか書いた記事はコチラ。
Contents
ムダな動きをしなくなった
最初にお伝えしておきますが、
モノに溢れた場所を母自身で
全部片づけたのではなく、
母の意向を聞きながらモノを減らし、
場所を決めて(一旦)収納したのは
娘である私です。
母は、
(片付けたい気持ちはあっても)
片付け方が分からない。
なにをどうしていいのかさっぱり
分からない。
体力、気力がなくて
そもそも1人でやるのは難しい。
そんな感じでしたので。
ただ、
「リバウンド」という言葉が
あるように、一旦片付けても
元のぐちゃぐちゃした状態に
戻ってしまうお宅がある中、
母は少なくとも5年以上、
リバウンドせず、片付いた
状態をキープしています。
すみません、
前置きが長くなりましたm(__)m。
母にとって、
片付けたことによって得られた
大きな恩恵のひとつが
ムダな動きをしなくてよくなった
ことだそうです。
例えば、
料理をするときに
あちこちの(!)扉や引き出しを
開けないと必要なモノが取り出せ
なかったのが、
使う頻度が高い調理アイテムを
一番使いやすい位置の引き出しに
なるべくまとめて入れたので
モノを取り出す手間が激減。
うんと楽になったそうです。
(片づけ得意さんは当たり前すぎて、「は?」という感じでしょうか)
ちなみに、
母がえらく驚いていたのが
布巾を入れる引き出し位置の変更。
母によると、
布巾は引き出しの一番下、と
謎に決めてかかっていたそうです。
でも、布巾はよく使うので
身体をそこまでかがめなくてもよい
もう一段上の引き出しに入れ替えたところ、
「布巾を取り出すのが
こんなにラクになるなんて!」
ほんのちょっっとした
ことなんですが、
これだけでも
家事が楽になりますよね。
もちろん、
使っていない
古いお玉やザルなども処分し、
気に入った現役の
アイテムだけを残したので
収納スペースも空き、
前よりも取り出しやすくなった、
というのもあります。
年を取ると何をやるにも
おっくうになってしまうそうで、
モノを取り出したり戻したりする
「手間」を少しでも軽減できると
いいですよね^^。
片づけで「安心感」が増した?
ん、片づけで安心感?
私にはピンとこなかったこの言葉、
片付け苦手さんには響くかも、です。
母曰く、
適当に置かれていたモノを整理し、
モノを置く位置が決められたから、
あとはそこに戻せばいいという安心感
が生まれたそうです。
モノが増えて、決められた位置に
戻せなくなってきたら
そこだけ片づけ直せばいい
と思えるようになったのは
大きな発見だったとのこと。
昔は片付けるなら
全部(!)一から(!)
やらなくては、と思い込んでいたので
あまりにも大きなミッションに思え、
(片付けるという)思考が停止して
しまっていた模様です。
そして、今は
どこに何があるかわかる
という安心感がある、
とも話していました。
今までは自分の家なのに
何がどこにあるのか分からなかった。
(はい、私はそんな家で育ちましたw。)
「ここを探してもなければないんだ」
と、今は思えるようになり、
異常なほどのストックを
持たなくて大丈夫、と自然と
思えるようになったそうです。
これらの安心感は
自分への信頼が増すことにも
繋がっていそうです。
どうでしょう??
以前はモノが溜まっていくのは当たり前
おウチがモノに溢れていた頃、
母はこのように考えていたそうです。
(あるアイテムが)
要るから買ってきたわけで、
溜まっていくのが普通。
モノが溢れているのが普通。
!!!
(そんな家にずっと住んでいたんだ…私。)
私にはかなり衝撃の発言でした(笑)。
そんな母に、
「これ、今使っているの?」
「これ、好き?」
「これから使うと思う?」等々、
肉親故、
スーパーストレートな
質問を浴びせかけ
(当時は今の仕事をする前で船会社の会社員。
整理収納アドバイザーの勉強もしておらず、
顧客対応については完全無知でした…お母さんごめんねー!)、
しどろもどろになりながらも、
母も一生懸命考えて答えを出し
(お母さん偉い!)、
「結論。使わないものは要らないもの。」
と、腑に落ちたそうです!!
(娘感動)
で、モノが減ると、
「これだけで暮らしていけるんだ!」
これまた腑に落ちたようです(笑)。
頭では「捨てなきゃ!」と
分かっていても捨てられない人は、
このあたりのイメージが
なかなかできないからかも
しれませんね。
グラタン皿がなくてもグラタンはできる
母は食器が好きなので、
結構な数を持っていましたが、
お気に入りを厳選して残したので、
数が減っても苦じゃない。
と言っていました。
また、以前は
茶碗蒸しやグラタンを作るときは
茶碗蒸しの器やグラタン皿が
なければダメだと思い込んでいたそうです。
でも、食器の数が減った後は、
そばちょこがあれば
茶碗蒸しもプリンも作れる
耐熱皿があれば
必ずしもグラタン皿でなくてもいい。
と考えが柔軟になったとか。
例えば来客が多くて
茶碗が足りないとき、
今はそばちょこで
出すこともあるそうです。
(これには正直私もびっくり!)
「うち、これしかないから。」
と今は言える。
前はご飯はお茶碗で
出さないと絶対ダメだと思っていたし、
恥ずかしくて(そばちょこで出すなんて)
できなかったけど、
「これが私の生活」と
堂々と友達にも表現できる人になれた。
と、話していました。
モノを手放すことを
許していったら、
見栄や周りの目を気にせず、
自分らしいライフスタイルを
貫くことを(自分に)許せるようになった
のかな・・・。
母の話を聞きながら
ふと思ったのでした。
片付けると掃除もすごく楽になる
<2022/08/04追記>
「下に物が無いと、掃除が楽。」
これも
母が片づけられるようになって
実感したことのようです。
片付け苦手さんはとかく床に
モノを置きがち。
収納スペースが満杯になり
行き場を失ったモノたちの他、
ポイっと、半分無意識に
着ていた服や買い物袋を
置いてそのままだったり。
そのままのモノたちが
置き去りになったまま、
また翌日、ポイっと置かれた
モノたちが増えて負のループ。
床が埋まってくると、
掃除機をサッとかけられず
掃除自体がおっくうに・・・。
そうすると小さなゴミも
溜まっていき、
混沌としたお部屋にまっしぐらです。
逆に、
片付けて床面積が広くなり
掃除がしやすくなると、
掃除のハードルがぐんと下がります。
掃除をすると空氣感も変わりますし、
なにより気持ちがいいですよね。
片付けも掃除も苦手だった
あの母が、
片付けられるようになって
床に何も置かれていないと、
ホコリやゴミが目について
気になるようになったそうです!
(娘感動)
高齢になってから
マメに掃除機や
フロアワイパーを
かけるようになる日が
まさかくるとは( ゚Д゚)。
ホント、人はいくつになっても
変われるのですね。
変わろうと思えば。
さいごに|高齢者の片付けに必要なのは納得感
如何でしたか?
お気に入りの食器だけを残したら、
つい来客用にしてしまいそうな
高額なティーカップも、
自分のために普段使いにして
お茶を飲むたび
とても優雅な気分になれる、と
話していた母。
その中には私が卒業旅行でハンガリーに
行ったときに買ってきたヘレンド(HEREND)の
ティーカップも。←どうでもいい話。
まさにご自愛ですね~。
母が片づけられるようになった要因は、
なるべく複雑な収納にせず
母の意向に沿った上で
片づけやすい仕組みを
作ったこともありますが
(ん、自慢?)
こちらの記事にも書いた通り、
私の収納アドバイスを母が
素直に受け入れて実行に移した
ことが大きいです。
「(片付けは)
誰かに助けてもらうのが一番楽。」
とは母の弁。
もし、
実家がぐちゃぐちゃで
なんとかしたいけれど、
先方が納得しておらず
捨てたくない親と
捨てたい子のバトルみたいに
なってしまった場合、
片付けはうまくいかないし、
とりあえず片付いたとしても
双方わだかまりが残ります。
わだかまりが残ったまま、
万が一親に死なれたら・・・
後悔しか残りませんよね(涙)。
私の母が60代で片づけを
本気で考えるようになったのは
このまま(モノが溢れた状態)では
死ねないと思ったから。
だそうです。
片付けは子が手伝うにしろ、
その道のプロに頼むにしろ、
親本人が本気で
片付けたいと思っているか?
モノを減らして
レイアウトを変えることに
納得感があるかどうか?
が大事なポイントかと思われます。
「なんかうちの子が勝手に捨てて、
片づけちゃったのよー!」
なんて、私だったら言われたくないです(苦笑)。
少し話がずれてしまいましたが、
この、
元片付けられない母の話が
少しでもあなたや親御さんの
「片付けてみようかな?」に
つながったとしたら、とても嬉しいです。
最後までお読みくださり
どうもありがとうございました。